一級建築士を取得後の変化について
こんにちは。
今回は一級建築士を取得して1年経ちますが、取得後に変化した事を書いてみようと思います。
・給料が少し上がりました。
一級建築士を取得した事で、資格手当で一万円分給料が上がりました。
また、会社から資格取得のお祝い金も頂きました。
お祝い金は会社によって出たり出なかったりですが、会社の方針として自分に続いて資格取得を目指す人が増えて欲しいと言う事で、初めてお祝い金が出る事になりました。
そのお祝い金で製図試験の資格学校の学費がまかなえる事が出来ました。
学科は独学でしたので、一級建築士の資格取得の為の経費は、ほぼ0円にすることが出来、非常にラッキーでした。
話は少し逸れましたが、とりあえず資格手当で直ぐにお給料が上がりました。
・管理建築士にさせられた。
自分の務めている会社には一級建築士が居なく、自分が一級建築士となった事で一級建築士事務所になれるとのことで、管理建築士講習を受講させられ、管理建築士になりました。
その分の手当や役職はまだ付いてませんので、正直責任だけがついているので、損しております。
次の昇級時に期待です・・・(期待は出来ませんが)
・同僚から質問や相談を受ける事が多くなった。
以前は上司(二級建築士)がそういった役回りでしたが、あまり構造に詳しくない上司ですので、中々はっきりと答えてくれない事もあり、資格取得後は自分の所に相談が来るようになりました。
また、上司からも技術相談を受ける事も度々起こりました。
皆さん一級建築士なら知っているだろと聞いて来るような感じですので、それに負けない様にしっかり知識を身に付けないと、非常に恥ずかしい思いをするので、試験が終わっても少しずつ勉強を続けるようにしています。
・親戚や友達に「凄い」とチヤホヤされました。
一級建築士は世間では凄い資格と思われている様で、会う友達や親戚から一様に凄いと褒められました。
取得したからと言って、特別に稼げるわけでもないのですが、褒められるので悪い気はしませんでした。
・ヒマになった。
自分は一級建築士を2年目で取得出来ました。
2年間は試験勉強がメインの生活を送り、明確な目標に向かって頑張っていましたので、苦しいなりにも充実していました。
ところが、いざ合格してしまいますと、目標が無くなり、燃え尽きてしまい、何もする事が無くなり、一気に充実感が無くなりました。
とにかくヒマになり、合格直後は時間を持て余し気味になりました。
現在はとりあえず、勉強の習慣をやめてしまわない様にと、構造力学をしっかり理解しようと勉強しています。
とりあえず、一級建築士を取得して1年間の経ちましたが、取得後の変化はこんな感じです。
それでは、また!!
一級建築士試験 合格発表当日
こんにちは。
今回は2017年度一級建築士試験の合格発表当日について書きます。
モヤモヤしながらの2カ月半待ちでしたが、合格・不合格にせよ、ようやくモヤモヤから解放されると思うと、嬉しく感じてました。
最後の数日はかなりドキドキすると思っていましたが、合格発表の前に妻さんのお婆ちゃんが亡くなりました。
ですので、家中でドタバタしていましたので、あまり考え過ぎたり緊張し過ぎる事も無く前日までは過ごせました。
そして、お通夜の日と合格発表の日が重なってしまいました。
嫁さん側の親戚の方もその日が合格発表なのを何故か知っており、もし落ちてしまいましたら、暗い感じの時に更に暗くなってしまうので、勝手にプレッシャーを感じてしまいました。
合格発表前日は、嫁さんが実家に泊まることになり、前夜は久々に一人ゆっくりとした時間になりました。
そうなると、一気に緊張しドキドキが止まらなくなり、なかなか寝つけませんでした。
やっぱり、緊張してしまいますよね。
この一年間頑張った結果がでるのですから。
合格発表当日はお通夜の準備等もあり、会社を休みました。
合格発表時に会社に居て、上司や同僚に結果を聞かれたりするのが嫌なので、言い方はよくありませんが、会社を休めて良かったです。
合格発表は9時半くらいにネット上に発表されました。
すぐに確認したいのですが、皆さん見ているのか、中々ネットに繋がりません。
5分〜10分くらい経ち、ようやく繋がり合格発表の欄にたどり着きました。
合格発表は都道府県別に表示されており、合格者の受験番号と名前が載っています。
ドキドキしながら、自分の名前を探しました・・・以外にすぐに見つかりました!!!
「やったー、合格したーー!!!」
家の中で一人で小さくガッツポーズしました。
一年間の努力が報われた瞬間で、本当に嬉しかったです!!!
すぐに、嫁さんや両親から電話がありました。
身近な人は結構ネットで確認してるんですね・・・。
そして10時くらいに日建学院の営業さんから合格したとの電話がありました。
その後、嫁さんの実家に行き、皆さんに合格したと報告しました。
自分の親よりも嫁さんのお母さんが一番喜んでくれてたのが、とても印象に残ってます。
そして、お通夜がさらに暗いお通夜にならなくて良かったと、ホッとしました。
という感じで、なんとか一級建築士試験に合格することが出来ました。
終わってみて率直な感想は、「もう2度と受けたくないが、終わってしまうとなんか寂しい」でした。
それでは、また!!
一級建築士試験 合格発表までの時間
こんにちは。
今回は一級建築士試験の合格発表まで、どんな感じで過ごしたか書こうと思います。
製図試験から合格発表までは約2カ月半あります。
待っている人からすると、とてもとても長く感じる時間です。
前の記事でも書きましたが、試験のデキがあまり良くないにもかかわらず、資格学校の採点会では良い結果が出て、本当の試験のデキがまったく分からなくなってしまいました。
その後、資格学校からは、とりあえず早期の製図講座を受けてみてはと誘われました。
・・・来年も同じようにお金を払うのかと思うと、ゾッとしました。
とにかく、また40万近くも払うのは厳しいので、講義は受けず、一先ず合格発表を待つことにしました。
一年間、試験のみを考えて過ごしましたので、合格発表までは、勉強はせずにのんびり過ごす事にしました。
勉強したことを忘れるので、少しは勉強した方がいいと言いますが、一旦気持ちの糸が切れてしまったので、年内は遊んで過ごす事にしました。
しかし、試験のとこはなかなか頭から離れず、試験内容や失敗した箇所を思い出したり、ヒマな時間があれば試験を受けた人のブログを読んだりしてしまい、結局は2カ月半の間もずっと試験のことを考えてモヤモヤした状態で過ごしてしまいました。
結局、忘れようとしても忘れられないので、せっかくなので思いっきり悩めばいいのかと思います。
合格するとそんな風には悩めないので、合格発表まで、悩む事を楽しむのも有りかなと思いました。
それでは、また!!
一級建築士試験 製図試験の採点会と再現図
こんにちは。
今回は一級建築士試験、製図試験の採点会と再現図について書きます。
前回書きましたとおり、2017年度の製図試験の手応えはまったくありませんでした。
さらに資格学校の他の生徒は余裕だったとのことで、さらに落ち込みました。
そして、次の日の夜に日建学院の担当さんから連絡がありました。
試験のデキと採点会の日取りの確認でした。
正直、ショックで採点会になど行きたくありませんでした。
すでに絶望しか無いので、これ以上ショックを受けたくありませんでした。
ですので、試験のデキは大失敗で最低のデキだったこと、このデキなので採点会も遠慮しますと伝えました。
しかし日建学院の担当さんからは、2017年度の製図試験は非常に難しく、合格点はかなり下がるとが予想されると言われました。
また、他の生徒さんのデキもかなり悪く、未完成も例年に比べ多いとのことでした。
そして試験の話しを聞く限り、自分はかなり出来の良い方ではないかと言われました。
・・・ん!!??
どういうことでしょうか!??
こんなデキでも可能性はあると言うことでしょうか???
採点会に誘う口実かもしれませんが、講師の先生には2ヶ月お世話なりましたので、最後にしっかりお礼を言いたかったので、再現図を書いて採点会に行くことにしました。
再現図はエスキス程度のプランが分かるもので十分との事でした。
記述までは書く気力が無かったので書きませんでした。
自分は木曜日の夜に行ってきました。
時間は30分くらいでした。
講師の先生にエスキスを見せて、質問に答えながら採点会は進みました。
記述についても、どういう風に書いたかを口頭で伝えました。
ボロクソに言われるかと思いましたが、意外にも褒められました。
むしろ、同じ教室の中で一番いいと言われました。
柱またぎの客室がどう判断されるかは分からないが、日建学院さんの解答例にかなり近いとのことでした。
他の不安要素も、書き忘れ以外は全く問題はなく、ほぼ合格だろうと言われました。
担当さんも採点会が終わった後、合格が決まったかのようにその後の話しをされました。
・・・自分の手応えとは全く逆の反応だったので、かなり戸惑いました。
採点会て言われたことは本当なのか??
慰めているだけなのでは??
本当にまだ自分にも可能性があるのか??
正直よく分からなくなってきました。
ですが、絶望しかなかったところから少し希望を持つことができました。
これで合格発表まで、少し気が楽になりました。
ですので、手応えは無くても採点会では意外な評価が出るかもしれませんので、少しでも不安に思っている人は採点会で確認してみるとスッキリするかもしれません。
出来てないのは自分だけでは無いかかもしれません。同じように皆さん出来ないかもしれません。
そして、講師の先生にしっかりお世話になったこと、お礼が言えました。
それだけでも採点会に行ってよかったと思いました。
それでは、また!!
一級建築士試験 製図試験試験後の手応え
こんにちは。
今回は一級建築士試験、2017年度の製図試験の実際の手応えについて書いきます。
前回書きましたとおり、問題文の読み抜けにより、製図試験は無残な結果に終わりました。
とりあえず書き上げれることだけは出来ましたが、図面は汚く、プランもダメダメで、まったく手応えはありませんでした。
帰り際に同じ資格学校の人が集まり、試験の事で話し込んでいましたが、自分は絶望しかなかったので、挨拶だけして帰りました。
細かい部分はいっぱいありますが、自分が気になる大きな点は以下の通りです。
・図面の完成度(汚い)
最後は慣れないフリーハンドで書き、文字も殴り書きのため、かなり汚いと思いますし、書き込みもいつもの7割程度しか書けませんでした。
・柱またぎの客室(半分以上)
眺望の配慮を間違え、途中でエスキスを変更したため、柱グリッドと客室が合わず、柱またぎで客室を配置しました。
・管理部門の無駄に大きな倉庫
管理部門に大きなスペースが余ってしまい、要求されていない40㎡程の無駄に大きな倉庫を配置しました。
・単一ダクトの空調のチラー置き場とダクトの経路
今まで資格学校では一度も練習したことが無かった為、チラーの位置やダクトの経路も自信がありませんでした。
・ロビーのトイレで多目的トイレと普通トイレを離して配置
ロビー内の配置が上手くいかず、一般トイレと多目的トイレを離れた位置に配置してしまいました。
・テラスから砂浜までの出入り口が無い
単に書き忘れました。
です。
同じ資格学校の人がみんな試験後は余裕そうにしていたので、さらに自信を無くし、かなり自暴自棄になってしまいました。
ですが、こんな手応え無しでも合格していました。
とりあえず、図面を書き上げれば何が起こるかわかりません。
手応えは無くとも諦めずに書ききれば可能性がありますので、諦めずに書き切ってよかったと思っています。
手応えが無くても合格発表までは、期待して待ってましょう!!
それでは、また!!
一級建築士試験 2017年度製図試験の当日の出来事 その2
こんにちは。
前回の続きで、2017年度の一級建築士試験、製図試験の当日の出来事について書きます。
エスキスが終了した段階で、問題文の重要な一文を見逃してることに気が付きました。
「客室は名峰や湖の眺望に配慮する」
自分はこの文を見逃し、南北に客室を配置してしまいました。
名峰や湖は南東になります。
すでに試験開始から2時間弱経過しており、
このまま進めるか??
エスキスをやり直すか!???
どうするか・・・焦る気持ちを落ち着かせる為に、一旦トイレに行きました。
用を足したながら考えましたが、ホテルにとって客室は一番重要な部分であり、その重要な部分を要求通りにしないのは絶対にダメだと思いました。
ですので、この状態でいくら完璧に仕上げても、たぶん不合格になると思い、エスキスをやり直す事に決めました。
席に戻り、今のエスキスをベースに客室を変更できないかを考えました。
建物形状を長方形のままでは2階の客室が納まらない為、L型に変更し南東方向に客室を配置しました。
この段階で柱スパンまで戻れないので、しかたなく柱またぎで客室を配置しました。
ですが、2階にあと2部屋配置が出来なかったので、仕方なく1階に配置しました。
この様な感じで考えていましたが、2時間30分以上経過しました。
トイレが小さかったり無駄に大きい倉庫など、結局プランは綺麗にはまとまらず、またこれ以上エスキスをしていると、記述や作図の時間も無くなってしまうので、あとは作図しながら納めていこう思い、記述を書き始めました。
記述は特に問題無く、書くことができました。
苦肉の策で客室2室1階に配置しましたが、記述で1階の客室を車椅子使用者用とし、移動階を少なくしバリアフリーに考慮と書く等し、プランのマイナス点の言い訳等、不利にならない様な記述を心掛けました。
そして、1時間程で記述を書き終えました。
試験時間は残り3時間を切っていました。
あとは、まとまっていない部分を考えながら作図するのみです。
自分は作図に大体3時間くらいは掛かるので、とにかく急いで作図に取り掛かりました。
とりあえず、決まっている部分から急いで書き始めました。
書きながらも、まとまって無い部分を考え、作図用紙でエスキスしながら作図しました。
そんな感じで進め、残り1時間となりました。
まだ地下1階と1階の平面図が未完成で、断面図も外構も一切手を付けれていません。
やはり、考えながらの作図ですと時間が掛かりまくりです。
プランもまた一部はまとまっておりません。
しかし、このままでは間に合わないので、プランは諦め、まとまって無い部分は強引にホールや倉庫などにしてしまいました。
また定規を使って作図していると間に合わないと思い、ここからはフリーハンドをメインで作図しました。
室名や家具などはほぼ殴り書きの様な感じになり、決して綺麗な仕上がりではありませんでしたが、せめて書き上げて採点の土台にだけは載せたいと、必死で最後の一分一秒まで書き続けました。
そして、試験終了となりました。
ギリギリなんとか書き終えることができましたが、見直す時間など全くありませんでした。
ですが、最低限の作図は出来ましたので、採点の土台には載れるかなと言う感じです。
手ごたえは全く無く、せめてランク4は避けられたくらいです。
疲れと絶望感で、しばらく片付けも出来ず、席で放心状態でした。
同じ資格学校の人は余裕だったと笑顔だったので、自分は完全に落ちたと確信して試験会場を後にしました。
以上、2017年度の一級建築士の製図試験が終わりました。
それでは、また!!
一級建築士試験 2017年度製図試験の当日の出来事 その1
こんにちは。
今回は2017年度の一級建築士試験、製図試験の当日の出来事について書きます。
試験当日ですが、会場には開始の1時間前に着きました。
1時間前でしたので、まだ教室は開いておらず、しばらく外のベンチで待っていました。
早く着き過ぎてもやる事も無くヒマで、けっこう困りました。
ようやく開場し、製図板や道具を並べ、のんびり試験が始まるまで待ちました。
ここまで随分と余裕をかましていました。
そして、とうとう試験開始!!!
最初のサプライズとして、敷地図がエスキス用紙に書いてありました。
それについては特に驚きもしませんでした。
エスキスのスペースが狭いなぁ、くらいにしか思いませんでした。
まずは大きく深呼吸して、ゆっくり問題文を読み始めましたが、中々読み終わりません。
資格学校の課題よりも、問題文に書いてあることが非常に多く、一度で中々頭に入りませんでした。
読んでいるうちに時間を気にしてしまい、少し流す感じで急いで読んでしまい、後はエスキスしながら頭に入れていこうとしました。
この様に焦って問題文を読んでしまい、自分はここで非常に重要な一文を見逃している事に気が付きませんでした。
とりあえずエスキスをスタート!!
問題文の中に2つめのサプライズで、コンセプトルームの設計がありました。
自分でその地域の特産など考え、地域発展の為企画を提案して、それに必要な所室を設計しなくてはいけません。
自分は最近旅行した古い武家屋敷の街をイメージし、外国の旅行者が喜びそうな甲冑や着物を着て記念撮影や街を散策できるようなスペースやアプローチを考えました。
あとは空調が単一ダクト指定でした。
資格学校の課題では一度もなかったので、ドキッとしました。
課題ではありませんでしたが、自分はもし試験に出た時のことを考え、自習教室で講師の先生に単一ダクトが出た時の対策を質問していましたので、その時のことを思い出しながらなんとかエスキスしました。
その他にも細かい要求が多いく、緊張していたこともあり、エスキスにいつもより多く時間が掛かってしまいました。
試験開始から1時間半が過ぎた頃、なんとかエスキスが形になってきました。
そして、最後に抜けが無いか問題文とエスキスを再確認しました。
ここで問題文の重要な一文を見逃してることに気が付きました。
「全ての客室は名峰や湖の眺望に配慮する」
・・・ん??
一番重要そうな箇所を完全に見落としていました。
北側が樹林だったこともあり、いつもの資格学校の課題のクセもあり、思い込みで勝手に南北に客室を配置してしまいました。
名峰や湖は南東でした。
これはマズイ!!!!
すでに試験開始から2時間弱経過しており、エスキスに掛けれる時間は、ほとんど残っていません。
今まで頑張ってきた事がパーになる・・・
来年も試験勉強の日々が続く・・・
資格学校のお金がまた掛かる・・・
そんな考えが一瞬で頭の中を駆け巡り、嫌な汗がダラダラ出てきました。
このまま進めて確実に完成させるか!??
一か八かエスキスをやり直すか!???
とにかく迷っている時間はありません!!!
とりあえず、一旦トイレに行き、気持ちを落ち着かせて、どちかにするか決断することにしました。
次回に続きます。
それでは、また!!