どーせやるならその道の一流を目指そうぜ

アクアリウムでの癒しと建築構造の愚痴を呟いてます

一級建築士試験 2017年度製図試験の当日の出来事 その2

こんにちは。

前回の続きで、2017年度の一級建築士試験、製図試験の当日の出来事について書きます。

 


エスキスが終了した段階で、問題文の重要な一文を見逃してることに気が付きました。

「客室は名峰や湖の眺望に配慮する」


自分はこの文を見逃し、南北に客室を配置してしまいました。

 

名峰や湖は南東になります。


すでに試験開始から2時間弱経過しており、

 

このまま進めるか??

エスキスをやり直すか!???

どうするか・・・焦る気持ちを落ち着かせる為に、一旦トイレに行きました。

 

用を足したながら考えましたが、ホテルにとって客室は一番重要な部分であり、その重要な部分を要求通りにしないのは絶対にダメだと思いました。

 

ですので、この状態でいくら完璧に仕上げても、たぶん不合格になると思い、エスキスをやり直す事に決めました。

 

席に戻り、今のエスキスをベースに客室を変更できないかを考えました。

 

建物形状を長方形のままでは2階の客室が納まらない為、L型に変更し南東方向に客室を配置しました。

この段階で柱スパンまで戻れないので、しかたなく柱またぎで客室を配置しました。

ですが、2階にあと2部屋配置が出来なかったので、仕方なく1階に配置しました。

 

この様な感じで考えていましたが、2時間30分以上経過しました。

 

トイレが小さかったり無駄に大きい倉庫など、結局プランは綺麗にはまとまらず、またこれ以上エスキスをしていると、記述や作図の時間も無くなってしまうので、あとは作図しながら納めていこう思い、記述を書き始めました。

 

記述は特に問題無く、書くことができました。

 

苦肉の策で客室2室1階に配置しましたが、記述で1階の客室を車椅子使用者用とし、移動階を少なくしバリアフリーに考慮と書く等し、プランのマイナス点の言い訳等、不利にならない様な記述を心掛けました。

 

そして、1時間程で記述を書き終えました。

 

試験時間は残り3時間を切っていました。

 

 

あとは、まとまっていない部分を考えながら作図するのみです。

 

自分は作図に大体3時間くらいは掛かるので、とにかく急いで作図に取り掛かりました。

 

とりあえず、決まっている部分から急いで書き始めました。

書きながらも、まとまって無い部分を考え、作図用紙でエスキスしながら作図しました。

 

そんな感じで進め、残り1時間となりました。

 

まだ地下1階と1階の平面図が未完成で、断面図も外構も一切手を付けれていません。

 

やはり、考えながらの作図ですと時間が掛かりまくりです。

プランもまた一部はまとまっておりません。

 

しかし、このままでは間に合わないので、プランは諦め、まとまって無い部分は強引にホールや倉庫などにしてしまいました。

 

また定規を使って作図していると間に合わないと思い、ここからはフリーハンドをメインで作図しました。

 

室名や家具などはほぼ殴り書きの様な感じになり、決して綺麗な仕上がりではありませんでしたが、せめて書き上げて採点の土台にだけは載せたいと、必死で最後の一分一秒まで書き続けました。

 

そして、試験終了となりました。

 

ギリギリなんとか書き終えることができましたが、見直す時間など全くありませんでした。

 

ですが、最低限の作図は出来ましたので、採点の土台には載れるかなと言う感じです。

 

手ごたえは全く無く、せめてランク4は避けられたくらいです。

 

疲れと絶望感で、しばらく片付けも出来ず、席で放心状態でした。

 

同じ資格学校の人は余裕だったと笑顔だったので、自分は完全に落ちたと確信して試験会場を後にしました。

 

以上、2017年度の一級建築士の製図試験が終わりました。

それでは、また!!