一級建築士試験 2017年度製図試験の当日の出来事 その1
こんにちは。
今回は2017年度の一級建築士試験、製図試験の当日の出来事について書きます。
試験当日ですが、会場には開始の1時間前に着きました。
1時間前でしたので、まだ教室は開いておらず、しばらく外のベンチで待っていました。
早く着き過ぎてもやる事も無くヒマで、けっこう困りました。
ようやく開場し、製図板や道具を並べ、のんびり試験が始まるまで待ちました。
ここまで随分と余裕をかましていました。
そして、とうとう試験開始!!!
最初のサプライズとして、敷地図がエスキス用紙に書いてありました。
それについては特に驚きもしませんでした。
エスキスのスペースが狭いなぁ、くらいにしか思いませんでした。
まずは大きく深呼吸して、ゆっくり問題文を読み始めましたが、中々読み終わりません。
資格学校の課題よりも、問題文に書いてあることが非常に多く、一度で中々頭に入りませんでした。
読んでいるうちに時間を気にしてしまい、少し流す感じで急いで読んでしまい、後はエスキスしながら頭に入れていこうとしました。
この様に焦って問題文を読んでしまい、自分はここで非常に重要な一文を見逃している事に気が付きませんでした。
とりあえずエスキスをスタート!!
問題文の中に2つめのサプライズで、コンセプトルームの設計がありました。
自分でその地域の特産など考え、地域発展の為企画を提案して、それに必要な所室を設計しなくてはいけません。
自分は最近旅行した古い武家屋敷の街をイメージし、外国の旅行者が喜びそうな甲冑や着物を着て記念撮影や街を散策できるようなスペースやアプローチを考えました。
あとは空調が単一ダクト指定でした。
資格学校の課題では一度もなかったので、ドキッとしました。
課題ではありませんでしたが、自分はもし試験に出た時のことを考え、自習教室で講師の先生に単一ダクトが出た時の対策を質問していましたので、その時のことを思い出しながらなんとかエスキスしました。
その他にも細かい要求が多いく、緊張していたこともあり、エスキスにいつもより多く時間が掛かってしまいました。
試験開始から1時間半が過ぎた頃、なんとかエスキスが形になってきました。
そして、最後に抜けが無いか問題文とエスキスを再確認しました。
ここで問題文の重要な一文を見逃してることに気が付きました。
「全ての客室は名峰や湖の眺望に配慮する」
・・・ん??
一番重要そうな箇所を完全に見落としていました。
北側が樹林だったこともあり、いつもの資格学校の課題のクセもあり、思い込みで勝手に南北に客室を配置してしまいました。
名峰や湖は南東でした。
これはマズイ!!!!
すでに試験開始から2時間弱経過しており、エスキスに掛けれる時間は、ほとんど残っていません。
今まで頑張ってきた事がパーになる・・・
来年も試験勉強の日々が続く・・・
資格学校のお金がまた掛かる・・・
そんな考えが一瞬で頭の中を駆け巡り、嫌な汗がダラダラ出てきました。
このまま進めて確実に完成させるか!??
一か八かエスキスをやり直すか!???
とにかく迷っている時間はありません!!!
とりあえず、一旦トイレに行き、気持ちを落ち着かせて、どちかにするか決断することにしました。
次回に続きます。
それでは、また!!